差せない日傘

2018年猛暑、酷暑の夏。昼間の日差しが腕に刺さるように痛くて、日傘を差していた。が、差した後すぐに傘が勝手に閉じるようになってしまった。差そうとしてもペシャッと骨が勝手に折れてしまう。よく見たら、軸の上、傘を広げたときに止める三角の留め金具が押し戻っているようだった。買って一年ちょっと。傘の布地自体はまだまだ使えそうで、捨てるにはもったいない。それに、デパートのワゴンセールで買った初めての日傘だ。買った当初は、何だか日傘を使うことに恥ずかしくて差すことができなかった。雨天時の折り畳み傘として使っていたところ、この暑さでようやく最近日傘として使い始めた。遮光率が高いのを選んで良かったと満足していたところ、これだ。
ネットで調べると、この留め金具は上はじきというらしい。代表的な修理法としては、ペンチで引っ張り出す、と書いてあったので、早速ペンチでつまんでグイと引っ張ってみた。三角がひっぱり出てきたが、どの程度引っ張れば直るかが分からない。あまり引っ張ると軸から離れてしまうのではないかと怖くなり、2、3回引っ張り出して止めた。外で差して様子を見てみたところ、3回に1回は傘が開き止まって使えるようになった、気がする。
立ち寄ったデパートの傘売場で、修理について店員さんに聞いてみると、当店購入品なら修理を承りますとのことだった。どれくらい修理代がかかりますか、と尋ねると、すごくかかります、とおっしゃる。すごくってどれくらいですか?と食い下がると、もう新品と変わらないぐらいかと思いますとおっしゃる。今、売り場はセール真っ盛り。壊れていない新品が手に入りやすい。ちょっとだけ日傘を物色する。セールにも関わらず3000円以上の日傘が多いのに驚き、加えてあまりの人の多さに嫌気が差して逃げ出した。
今日、日傘を差したらすぐに閉じてしまった。はじきを指でつかんで少し引っ張り出してまた差して、また閉じしまうとまた指でひっぱって差してを繰り返し、ようやく差すことができた。しばらくはこうやってお世話をしながら夏の最期まで使おうか。ちょっと迷っている。

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