生きづらい名前

「王子様」改名。

元「王子様」である彼は、名前に悩む人に改名について知って欲しいと幅広く取材に応じたため、大きなニュースになった。
テレビをみながら、「「王子様」じゃ、宛名が「王子様さま」で「様」2つ重なっちゃうもんね。」と子どもと一緒に同情していた。
ちなみに、名の変更許可申立書にある申立理由は以下のようになっている。
1. 奇妙な名である。
2. 難しくて正確に読まれない。
3. 同姓同名者がいて不便である。
4. 異性と紛らわしい。
5. 外国人とまぎらわしい。
6 .神官・僧侶となった。
7. 通称として永年使用した。
「王子様」は、Tweetによると「1. 奇妙な名である。」で申請したようだ。
彼は、同世代の子から名前に関していじめられたこともなく生きていたようだが、これから新しい環境に向かう中で、自分の名前を変えておいたほうがよいと思ったらしい。
親がつけた名は、子ども自身で改名できる。
今年の始め、Tweetで、裁判所にキラキラネームで悩む子へ改名方法を呼びかけるというTweetが話題になっていていた。

「シャイン」。まばゆいばかりの名前だ。届出をだそうにも、「2. 難しくて正確に読まれない。」というより、「読みが意外」にあたりそうだが、読みの変更は届出をださなくてもいいらしい。
さらに、翌日は新聞のコラムにも取り上げられていた。
なんと森鴎外がキラキラネームの元祖だというのだ。
 於菟(おと)、 不律 (ふりつ)、茉莉(まり)、、、。
ドイツ留学経験がある鴎外が、子どもにドイツ風の名前をつけたというのは、鴎外好きには有名な話であるらしい。
この場合、「2. 難しくて正確に読まれない。」に当たりそうだが、有名な父親がつけたとなると、なかなか断れない。
元祖キラキラネームといえば、待合室にある杉原千畝の歴史漫画を読んでいた時、千畝の父親が、生まれたばかりの息子に、田んぼの畝が綺麗に並んだ風景をみながら「千畝」と名づけていた。漫画の説明で「千畝はいまでいうキラキラネーム」と書かれていた。
「千畝」も、「シャイン」も「王子様」、生まれたときはあまりのかわいさに、光り輝くように見えたのだろう。
鴎外のドイツ風の名前や「千畝」は、学問に長けた父親が、急激に変わっていく時代の中で、音の響きが新鮮な名前をつけることがある種の流行だったのかもしれない。「シャイン」もガンダムの中で出てくる分には普通の名前だ。もう少し未来に進んだら一般的になるかもしれない、ちょっと先をいく名前だっただけのか。
また、改名ができるといっても手間がかかるようだ。
奇名に悩んだ「王子様」くんは、山梨県初申請、「シャイン」くんはかなり時間をかけて読みを移行させたよう。
親は願いをこめて、名づける。その名前で子どもが世の中をずっと生きていくことを考えて名前をつけてあげたい。

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